自給自足の「太陽の家」プロジェクト
消費者から生産者へ エネルギーを買って使う時代から作って使う時代へ
今、世界は曲がり角にきています。ひとつ前の曲がり角は産業革命で、そのときには、いろいろな便利なものができました。しかし、それまで使っていた自然の利用、例えば馬とか馬車とかかやぶき屋根は使われなくなりました。そのかわり、汽車、自動車、エアコン付きの住宅などが普及し、エネルギーが大量に使われるようになりました。いまや、みんなそれに慣れてしまい、20世紀はエネルギーはお金を払って使うもの、買って使うということが当たり前になりました。そのために重大な問題も発生しています。それが、今の地球温暖化や原子力発電所などの問題です。
しかし、今このエネルギー問題を転換させようという兆候がでてきています。それが、風力・太陽電池・電気自動車への取り組みなどです。現在の問題の曲がり角は曲がりきらなければなりません。 問題をひきおこしているのは我々で、解決できるのも我々です。
我々が使っているエネルギーのほとんどは、生活を快適にするためのもので、暖冷房、採光、そして移動のための自動車などがありますが、そこにかなりのエネルギーが使われています。建築は最大のエネルギーを使用しており、全体の40%を占めています。40%のうち10%は建物を作る時のエネルギー、残りの30%は生活の維持のためのエネルギーです。
私は、これを太陽エネルギーの活用に切り替えれば、問題なくきれいに解決できると考えています。建物がエネルギーをつくることができるのです。
建築は太陽エネルギーのコントローラーです。パッシブソーラーシステムが重要です。私はこれを基に太陽建築に取り組んできて、現在は東北の日本海側でゼロ光熱費を達成し、ゼロエネルギーも可能なところまできています。
大地と大空(の水)と太陽で生活できる家の計画を提案します。

日本と世界中の標準的な家族(5~6人)のための、最小限に近い規模・コストの快適な住居の設計を世界標準として広めていけば、エネルギー問題は解決できると確信しています。
太陽の家が提供することは次の4点です。
1.快適 【室温】夏<26℃、冬>19℃ 【湿度】夏<60%、冬>40%
2.エネルギー自給(乗り物への供給)
3.水の獲得と浄化
4.維持費ゼロ
1と2は、私が作るパッシブシステムすなわち直接熱取得暖房、躯体蓄冷冷房、自然採光を建築デザインと建築資材の選択組み合わせにより実現し、これに太陽熱温水、太陽光発電を併用することで可能になります。家庭用蓄電池の使用も考えられます。
4は、日照時間が少なく自然条件の厳しい東北地方の日本海側で実証されています。このときの住居のエネルギー自給率は65%であり、この実証例を日照時間が多い太平洋側で実施すればエネルギー自給100%が実現することが明らかになっています。業務用建築については15年前にすでに東北地方日本海側でエネルギー自給率75%を超える実績があります。
3の水の獲得と浄化については、雨水を中空糸膜によって浄化し使用できます。また汚水は過去において5ppmまで浄化した実績もあります。排水は合併浄化槽を使った上、地表面から50cmくらいにいる活発な土中バクテリアに処理してもらうシステムにします。
地域によって日照や雨量が違いますので、地域に応じた解決方法を選択します。たとえば、日本海側の日照不足によるエネルギー不足は風とバイオマスによってまかなえます。地域に設置する風車がいいのではないでしょうか。水道については、雨量が統計的にわかっていますのでこれを基に貯蔵すれば、水不足の問題はなくなりますし、排水をそれぞれで処理できれば大掛りな施設はいりません。
「太陽の家」プロジェクトは、あらゆる国のあらゆる人が住む、あらゆる建物に使える普遍的技術です。地球上のどこでも有効であり、災害の問題も解決できます。其々がエネルギーを作って使う分散システムであり、水の給排水についても自分の敷地内で供給処理する循環型システムです。極論すれば、現在の街造りで存在している水道設備、下水設備、ガス管、そして電線までが不要になり、より自由な街造りが可能になります。
東日本大地震被災地の街造り
丘陵地の南斜面を活用した街造りをします。東北地方を縦貫する幹線交通施設(東北新幹線、東北自動車道、東北道)から枝分かれして、東に向かうローカル線や道路は、東の海にそそぐ川に沿って海岸まで進んでいます。その渓谷にある丘陵の南斜面を活用して街造りをします。これは水源の確保も容易にします。街造りには農地の確保も欠かせません。高台に家をつくり、その下のほうの南斜面に農地(棚田・棚畑)を確保します。このような、太陽エネルギーを活用した農地と、これを覆って南から射す太陽光の直射を受ける非常に効率のよい温室を造ります。排水の有機栽培への利用も考えられます。
【詳細は『復興への提案』をご覧ください】
エネルギー自給 太陽の家(L型の場合)
快適! ゼロ光熱費 日本海側で達成 更に、エネルギー完全自給! 太平洋側で目前
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◯日照時間
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間(h) | |
| 庄内 | 53 | 78 | 148 | 198 | 226 | 203 | 197 | 244 | 178 | 159 | 100 | 52 | 1,836 |
| 東京 | 186 | 167 | 176 | 178 | 186 | 137 | 164 | 194 | 131 | 135 | 147 | 171 | 1,972 |
| 宮古 | 176 | 172 | 197 | 205 | 218 | 170 | 163 | 180 | 147 | 159 | 160 | 162 | 2,111 |
| 小名浜 | 196 | 182 | 196 | 201 | 203 | 153 | 162 | 198 | 142 | 149 | 162 | 179 | 2,122 |
◯直接太陽熱取得暖房
| 庄内 | 東京 | |
| 日照時間 (10月ー3月) | 590h | 982h |
| 全日照時間250hx6ヶ月=1,500hとしての1日当たり | 590 / 1,500=0.394h/日 | 982 / 1,500=0.655h/日 |
| 5,400kcal (主に冬期間に真南に面した1日/㎡に当たる太陽エネルギー量) x (窓を透過するエネルギー割合) x (h/日) | 5,400kcal x 0.5 x 0.394 = 1,064kcal | 5,400kcal x 0.7 x 0.655 = 2,476kcal |
| 1㎡当たりの熱エネルギー量 (1kwh = 860kcal) | 1,064 / 860 = 1.237kwh/㎡ | 2,476 / 860 = 2.879kwh/㎡ |
| 一日あたり直接太陽熱取得暖房 (35㎡=L型の窓の面積) |
35㎡ x 1.237 = 43.3kwh/戸・日 | 35㎡ x 2.879 = 100.8kwh/戸・日 |
| 年間直接太陽熱取得暖房 | 43.3 x 180日 = 7,794kwh/戸・年 | 100.8 x 180日 = 18,144kwh/戸・年 |
◯太陽熱温水 と 太陽光発電
| 庄内 | 東京 | |
| 太陽熱 温水 (2.09㎡) x (4枚) | 4,946kwh/年 | 5,587kwh/年 |
| 太陽光 発電 (4.5kw) x (地域における年間発電量) | 4.5kw x 900 = 4,050kwh/年 | 4.5kw x 1,050 = 4,725kwh/年 |
◯住宅の太陽エネルギー取得量 太陽の家(L型の場合)
| 庄内 | 東京 | |
| 直接太陽熱取得暖房 | 7,794 | 18,144 |
| 太陽熱温水 | 4,946 | 5,587 |
| 太陽光発電 | 4,050 | 4,725 |
| 計 | 16,790 kwh/年 | 28,456kwh/年 |
◯エネルギー自給
| 庄内 | 東京 | |
| 買電量 ー 売電量 = 差し引き買取量 | 14,391 - 2,959 = 11,432kwh | - |
| エネルギー自給量 | 16,790kwh | 28,456kwh |
| 計 (=必要量) | 28,222kwh | 自給できます (冷房補助必要か?) |
◯原子力発電所1基当たりに相当する「太陽の家L型」の戸数
日本の原発=55基 発電量=263,832,230,000kwh/年 1基当たり=48億kwh/年
1基=48億kwh / 16,790kwh = 286,000戸(庄内)
1基=48億kwh / 28,456kwh = 169,000戸(東京)
太陽住宅の普及で日本の原子力発電所は不要になります!!
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